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フェンシング初心者・未経験者必見!ルールを超簡単にわかりやすく解説
こんにちは、knowledge pitへようこそ!
オリンピックには様々な競技がありますが、私はフェンシングに注目しています!
ところで、皆さんはフェンシングのルールはご存知でしょうか?
実はフェンシングは「先に攻撃した方が勝ち」という競技ではありません。
「選手二人が同時に攻撃した」としても、片方の選手だけがポイントを取れることもあります。
なんだか難しく感じるフェンシングのルールですが、今回の記事では、初心者さん・未経験者さんでも理解できるように、超簡単わかりやすくルールを解説します。

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そもそもフェンシングとは?

フェンシングは、二人の選手が向かい合って立ち、片手に持った剣で互いの体を攻撃して勝敗を決める競技です。

 

攻撃を成功させるとポイントとなり、規定のポイントを先に取った選手が勝利となる競技です。
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フェンシングには種目が3つある!

実はフェンシングには、種目が3つあります。
その種目とは、「フルーレ」「エペ」「サーブル」の3種目です。
種目によって、剣もルールも違ってきます。

フェンシングで多くの人がイメージしているのは「フルーレ」が大半

皆さんがイメージしている「フェンシング」、実は「フルーレ」の場合が大半です。
理由はいくつかありますが、
・日本では最も競技人口が多いこと、
・2008年北京オリンピックで、日本フェンシング界初のメダリストとなった太田雄貴選手がフルーレであったこと
が考えられます。
このような理由もあいまって、日本で「フェンシング」といったら「フルーレ」がよく取り上げられる種目となっています。
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フェンシングの各種目について -攻撃すると得点が入る部位と剣の特徴を知ろうー

フルーレ、エペ、サーブルの各種目とも、選手が1対1で対戦することに変わりはありません。
ですが、攻撃をすると得点が入る部位が異なります。

ちなみに、得点が入る部位のことを有効面(有効点)といいます

フルーレの有効面

「フルーレ」は、胴体〜股の部分だけが有効面となり、マスクや手足を突いても、有効にはなりません。
胴体〜股の部分だけ、「メタルジャケット」という鉄線が入ったジャケットを着用しているのが特徴的です。
剣は細身であり、「ガード」と呼ばれるつばの部分は、他の剣に比べると小さめです。

エペの有効面

「エペ」は全身が有効面となり、マスクや手足、動体さらには足先までも、どこでも良いので突いたらポイントが入ります。
剣は、拳(こぶし)まで覆われているガードと、刀身が太めなのが特徴です。

サーブルの有効面

「サーブル」は、「突き」だけではなく、「切る」ことが可能というのが大きな特徴です。
馬に乗って戦っていたことが起源のため、頭・腕を含めた上半身が有効面となります。
フルーレと同じくメタルジャケットを着用しますが、鉄線の入っている場所に違いがあります。
上半身が有効面となるサーブルのメタルジャケットは、腕まで鉄線が入っていて、股の部分には鉄線が入っていないといった特徴があります。
剣は、つばの部分が大きく、こぶしの横部分まで覆うように守られていて、刀身が切る形になっています。

フェンシングのルール -何点とれば勝ちなの?-

基本はどの種目であっても、15点先取した方が勝ちとなります。
ただし、予選は5点先取です。
フェンシングはスピードがある競技のため、攻撃したのかどうかの判別が難しいです。
そのため、有効面を攻撃できたかどうかの判断は、電気審判機を見ることになります。

電気審判機

電気審判機には、「白色」のランプと「緑色」のランプ、「赤色」のランプの3種類があります。
「白色」のランプが点灯した場合は、点数が入らない無効な部位を攻撃したことを意味しています。
「赤色」もしくは「緑色」のランプがついた場合は、有効面を攻撃したことを意味します。
ただし、電気審判機はあくまで「攻撃したかどうかが分かる」だけに過ぎません。
点数の獲得については、次に解説する攻撃権(優先権)と有効面で判断することになります。

フェンシングのルール  ー攻撃権(優先権)とは?ー

では、攻撃権(優先権)とは、どのようなものかを解説します。
実は、エペには攻撃権はありません。
エペは「先に突けば点数が入る」というルールなので、見ている人にもわかりやすいです。
エペの場合、両方同時に攻撃に成功した場合には、両方に点数が入ります。

マッチポイントの際に、両者が得点した場合はやり直しになります
しかし、フルーレとサーブルには、「攻撃権(優先権)」という権利があります。
この攻撃権(優先権)という権利は、「この権利を持っている選手が有利」というものです。
つまり、同時に両方の選手が有効面を攻撃した場合には、「攻撃権(優先権)を持っている選手のみ」点数が入ります!
この権利を知らないと、フェンシング(特にフルーレ、サーブル)を見たときに、
「なんでこっちの人が勝ちなの!?」「えっ!?両方に点数が入るんじゃないの!?」ということになります。
攻撃権はフェンシングのルールを難しくさせる原因にもなっていますが、これがあることで、勝負の「かけひき」が生まれているのです。

どうしたら攻撃権(優先権)を得られるの?

では、どのように攻撃権(優先権)を得ることができるのでしょうか?
それは、試合開始後、「先に腕を伸ばして剣先を相手に向ける」「先に前進する」と、権利を得ることができます。
攻撃権(優先権)を取られた選手は、守り・逃げに入ります。
守りに入っている選手は、「剣を叩く・払う」と、「攻撃権(優先権)」を奪うことができます。
もちろん、剣を払わないで相手を攻撃することも出来ますが、その場合は相手に攻撃されないように注意が必要です。

攻撃権をもった相手から攻撃されたら、当然、相手に点数が入ってしまいますからね

フェンシングのルールまとめ -ここが理解できれば大丈夫ー

ここまでわかれば、フェンシングの基本ルールは大丈夫です!

各種目の違いをまとめますね!
フルーレ
優先権:あり
有効点:胴体部〜股
攻撃方法:突き
剣:刀身しなやかな軽量級。ガードが小さい。
ポイント:片方の選手が1点ずつ獲得
エペ
優先権:なし
有効点:全身
攻撃方法:突き
剣:重量級。ガードが大きい。
ポイント:両方もしくは片方の選手が1点ずつ獲得
サーブル
優先権:あり
有効点:上半身
攻撃方法:突き、斬る
剣:切ることができる。拳の脇まで守られているガード。
ポイント:片方の選手が1点ずつ獲得

フェンシングのコートは「ピスト」と呼びます -参考情報ー

どの種目であっても、フェンシングをやる場所は一緒です。
テニスでいうところの「コート」を、フェンシングでは「ピスト」と呼びます。
このピストは、縦1.5-2m、横14mに広がる、細ながーい場所です。

選手は、中央より2mの位置(アンガルドライン)に立ち、審判による開始の合図(アンガルド・プレ・アレ)を待ちます。

「 En garde (アンガルド)」・・・構えてください
「 Prêts?(プレ) 」・・・準備はいいですか?
「 Allez!(アレ) 」・・・始め
の合図で始まります。
このピストからはみ出たら、即「負け」ではありません。

1.5~2mの幅の方にはみ出た場合は、審判が中止の合図(アルト)をかけ、中断します。
再開は、はみ出てしまった場所と同じ位置のピスト上から、再開となります。

審判が中止をかけるときは、「 Halte(アルト)」・・・止め と合図します。

 

エンドラインから出て、ランバックのエリアに両足が入ってしまった場合は、相手に点数が入ってしまいます。

また、エンドラインの前に警告領域がありますが、これは、「もう少しで相手に点数が入ってしまいますよ」という目印です。

戦っている選手が認識しやすいように、色がついている場合も多いです。

 

 

スペースが限られているからこそ、白熱した攻防が生まれます。

まとめ -フェンシングビジュアライズドにも注目ですー

今回はフェンシングのルールを、フェンシングを知らない人にも理解できるように簡単に解説しました。
フェンシングはスピードが早い競技です。
2020東京オリンピックでは、「フェンシングビジュアライズド」という技術が、初登場するという情報があります。
フェンシングビジュアライズドとは、剣の先が光る映像技術です。
選手が攻撃したポイントがわかりやすい!という、リプレイ映像の技術となります。

剣先が光って、かっこいいですね!
この技術によって、どちらのポイントになるのかが更に視覚的に判定しやすくなります。

みなさんも、是非フェンシングに注目して見て下さいね!
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