こんにちは、knowledge pitへようこそ!
牡蠣は、生で食べても火を通しても美味しい食べ物です。
ですが、牡蠣を食べるとお腹を壊してしまったり、ノロウイルスにかかってしまったりする場合もあります。
では、新鮮な牡蠣を見分けるためにはどうすればいいのでしょうか。
また、牡蠣には賞味期限があるのでしょうか。
むき身、殻付き、加熱用、生食用、それぞれ詳しく見ていきましょう。
鮮度の高い牡蠣の特徴と見分け方
牡蠣の鮮度は、身をしっかりと確認することで見分けることができます。
むき身の牡蠣の鮮度の見分け方
鮮度が高い、むき身の牡蠣の見分け方を簡単にまとめると、次のとおりとなります。
・身が膨らんでいる
・重量感がある
まずは、貝柱が大きく半透明な物を選ぶことが大事です。
なぜなら、牡蠣を水揚げして時間が経ってしまうと、半透明ではなく乳白色になってしまうからです。
そして、身が膨らんだ牡蠣を選ぶことも重要です。
また 牡蠣の重さも見分け方のポイントの一つです。
より新鮮な牡蠣ほど重さがありますので、重量感があるものを選ぶようにしましょう。
これは、牡蠣は水揚げされて、自分で栄養分を吸収できない状態になると、牡蠣自身の中に蓄えた栄養分を消費していくという特徴があるためです。
そのため、時間が経てばたつほど、牡蠣の身そのものが痩せていくのです。
重さがあるということは、栄養分の消費がそれほどなされていないということなので、鮮度が高い証拠ということになります。
殻付きの牡蠣の鮮度の見分け方
殻付きの場合は、牡蠣の身の部分の状態までなかなか確認しづらいですよね。
鮮度を見分ける場合には、殻の状態を見分けることで判断ができると言われています。
殻付きの牡蠣の鮮度の見分け方には、次のようなポイントがありますので、購入するときの参考にしてみてください。
・殻に傷が少ない
殻付き・むき身の生牡蠣の消費期限は?腐った牡蠣を食べるとかなり危険
生の牡蠣をポン酢などで食べる人も多いですよね。
それは大変美味しい食べ方ではありますが、熱を加えていない分、食中毒のリスクは高まります。
「じゃあ生牡蠣の賞味期限はどうなの?」と思う人もいると思いますが、実は、これは法令で「最長でも水揚げから5日まで」と定められています。
あくまで、最長ですので、目安としては、大体3日から4日の間には生牡蠣は食べた方が良いと言われています。
そして、これは冷蔵庫に入れて保存した場合のみという条件がつきます。
常温で保存していた場合、ほんの数時間でダメになってしまいます。
牡蠣は腐るとものすごい悪臭を放ちますので、比較的すぐに気づくことができると思いますが、万が一、腐った牡蠣を食べてしまったとすると、それはかなり危険です。
「なんか変な臭いがするかも…」と感じたら、例え、冷蔵保存で3日か程度しか経っていなくても、熱処理をするようにしましょう。
冷蔵保存の殻付きとむき身の牡蠣で消費期限は違うの?
殻付きの牡蠣とむき身の牡蠣は、実は消費期限の差はほとんどありません。
むき身の牡蠣も、冷蔵保存の場合、4日以内に食べた方が良いとされていますので、なるべく早めに食べるようにしましょう。
冷凍保存なら殻付きとむき身の牡蠣の消費期限はどれくらい?
冷蔵保存の場合は4日程度の消費期限が、冷凍保存にすると約1ヶ月とかなり伸びます。
これは、殻付きでもむき身でも共通の消費期限です。
勘違いされやすい生食用と加熱料理用の牡蠣の違い
市場などで売られている牡蠣は、全て生で食べられるわけではないということは、恐らくご存知だと思います。
市場では、大きく分けると、
・加熱調理用
の二種類が販売されています。
ここで大事になることは、加熱料理用は絶対に生で食べないということです。
では、それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。
生食用の牡蠣の条件
生食用と加熱調理用の違いは、鮮度ではありません。
牡蠣が取れた場所の違いなのです。
生食用の牡蠣は、
・菌を減らす処理、あるいは雑菌数が少ない海水で2.3日断食をさせていること
が条件となっています。
加熱料理用の牡蠣の条件
加熱調理用の牡蠣というのは、特に基準がありません。
そのため、生食用の基準を満たしていない牡蠣はほとんどが加熱処理用として、世に出回るということなのです。
このことからも分かるとおり、加熱処理用の牡蠣を生で食べることは非常に危険なのです。
間違っても、火を通さずに食べるということはやめましょう。
加熱用と生食用の鮮度の違い
加熱用の牡蠣と生食用の牡蠣との違いは、解説したとおり、牡蠣が取れた場所の違いのみです。
そのため、鮮度には違いはありません。
つまり、加熱用でも生食用でも消費期限は変わらず、4日以内に食べきるようにしましょう。
牡蠣の消費期限が切れた場合は?
人によっては、「うっかりしてたら消費期限が切れちゃってた」なんていう場合もあるかもしれません。
消費期限なので、本来であればその期限までに食べるべきですが、加熱用の牡蠣であれば1日2日程度なら食べられるかなと個人的には思っています。
(あくまで自己責任の名のもと、しっかり加熱して食べるということが大前提です)
ですが、生食用の牡蠣については、消費期限が切れたら、間違っても生のまま食べるようなことはしないようにしましょう。
消費期限切れの牡蠣を生で食べれば、食中毒の危険が高まりますし、場合によっては命を危険にさらすことにもつながってしまいます。
牡蠣にあたると食中毒を起こす?
牡蠣を食べるということは、場合によっては食中毒を引き起こしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
具体的には、
・口の中が熱くなる
・ほほが赤くなる
・手足が釣る
などの症状を起こす場合があり、最悪の場合は痙攣を引き起こしてしまうこともあります。
また、他の食材での食中毒とは違い、初期症状が比較的重いということも特徴的です。
具体的には、発熱や嘔吐を伴うことがあるのです。
牡蠣に含まれる細菌が原因となっている場合には、牡蠣を食べてから大体2時間後から36時間後に発症することが多いとされています。
牡蠣による食中毒を予防する方法とは
では、そんな食中毒を予防する方法はないのでしょうか。
海のミルクとも呼ばれている牡蠣を食べるときくらい、食中毒などの心配をせずに味わいたいですよね。
牡蠣の食中毒で一番怖いのが、ノロウイルスです。
中には、ノロウイルスになるくらいならインフルエンザになった方がましだという人もいるくらい、嘔吐や下痢などに悩まされる病気です。
ノロウイルスというのは、アルコールや塩素、酸などで消毒してもあまり効き目がなく、低温、高温共に耐性のあるウイルスです。
「じゃあ予防できないの?」「牡蠣を食べるときは食中毒を覚悟しなければいけないの?」と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
ノロウイルスの菌が、唯一勝てないものがあります。
それは、熱です。
85℃以上の熱で1分以上加熱することで、ノロウイルスの菌を殺すことができます。
つまり、牡蠣を焼いたり、油で揚げたりする場合には比較的安心して食べることができるということは知っておきましょう。
鮮度の高い牡蠣でも100%安全とは言えない
牡蠣というのは、鮮度が高い物を選んで食べれば100%安全ということはありません。
牡蠣の内臓には、例え新鮮であってもノロウイルスなどの細菌が付着していることがあるのです。
良く言われているのは、「牡蠣は春から夏にかけて危険」ということです。
しかし、それ以外にも気を付けるべき季節があります。
それは、冬です。
冬は牡蠣の活動が鈍ってしまうため、牡蠣の中にウイルスが溜まりやすくなってしまうのです。
そのため、牡蠣は年間を通して気を付けなければならない食材でもあるということを覚えておきましょう。
まとめ
牡蠣の鮮度の見分け方は、殻付き、むき身、それぞれで異なりますので、ご紹介したポイントをよくチェックして選んでみてください。
また、加熱用と生食用には取れた場所が異なるという違いがありますが、鮮度にはそれほど違いはありません。
目安としては、4日以内には食べきることを心がけるようにしましょう。
牡蠣は美味しく栄養価の高い食材ではありますが、食中毒などの危険もありますので、しっかり加熱して食べることを個人的にはオススメします。