こんにちは、knowledge pitへようこそ!
「社会人になってから、一つも資格取ってないなぁ」
「どうせ勉強するなら、国家資格がいいなぁ。万が一の時にも、使えるかもしれないし」
なんて思いながら、ネットサーフィンをしていたら目についた「登録販売者試験」の文字。
調べてみると、「文系でも勉強すれば取得できそう」「市販薬について詳しくなれそう」ということが分かったので、完全未経験ですが独学で挑戦してみました。
受験したのは、2019年9月8日(日)に実施された東京都登録販売者試験です。
試験当日、「あれ、過去問と全然違うぞ?!」という問題のオンパレードで動揺しながらの受験でしたが、結果は見事、一発合格でした!
合格率は、史上最低の26%(これまでの平均合格率は、約40%)という、急激に難易度があがった試験でしたが、
を達成することができました。
これから登録販売者試験の合格を目指す方に、少しでもお役に立てればと思い、
今回の記事では、私の約1ヶ月強の登録販売者試験の勉強方法を大公開します。
勉強のために購入した書籍
購入した書籍は、2冊だけです。
1)7日間でうかる!登録販売者 テキスト&問題集
2)うかる!登録販売者 過去問題集
「7日間でうかる!登録販売者テキスト&問題集」は、大型書店チェーンの登録販売者・試験対策書部門で5年連続売上No.1の書籍です。
合格に必要不可欠なポイントのみに絞り込んだ内容になっていて、
テキストと過去問題と模擬テストが1冊にまとまっている、非常に効率よく学習できる一冊となっています。
内容については申し分のないテキストで自信をもってオススメできますが、
タイトルにある「7日間でうかる!」を実現できる人は、そうそういないのではないか・・・?というのが正直な感想です。
「うかる!登録販売者 過去問題集」は、過去6年間に全都道府県で出題された頻出・重要問題が厳選されて、出題項目ごとに収録されている過去問題集です。
「解答・解説」の取り外しができるようになっているため、問題と照らし合わせながらの学習ができる点が良かったです。
2冊とも、例年、5月下旬あたりに最新版が販売開始となります。
登録販売者試験は、厚生労働省の「試験問題の作成に関する手引き」に沿って問題が作られます。
手引きの改定がされない年もありますが、改定があった場合には出題範囲に影響が出てきますので、基本的には新しいテキストを入手する方が良いと思います。
1.5ヶ月の勉強スケジュール
登録販売者試験に合格するためには、通信講座の案内などによると、最低でも3カ月は必要といわれています。
そのことは知ってはいたのですが、お尻に火が付かないと取り組めないタイプなので、結局、7月下旬から本格的に取り組み始めました。
ただ、「もしかしたら間に合わないかも…」という不安と緊張を感じていましたので、試験当日までの期間は最低でも毎日2時間は勉強しました。
つまり、合格までのトータル勉強時間は、
ということでした。
ですので、目安としては、およそ90時間の勉強時間が確保ができれば登録販売者試験に合格できる可能性が極めて高いということです。
1~10日目
まずは、「7日間でうかる!登録販売者 テキスト&問題集」を「覚えよう!」という意識で一読しました。
このテキストは、「1日目」「2日目」と章立てがされていますので、それに沿って進めていくのが良いと思います。
ページに沿って、テキスト部分を読み、過去問を解くという流れで進めました。
実際には、1日では終わらない章もありましたので、結果的に10日ほどかかりました。
11~20日目
「7日間でうかる!登録販売者 テキスト&問題集」を、再度、初めから読み直していきました。
このタイミングで行ったことは、
ということです。
成分名を単語帳に書き込んだ理由は、
- 過去問を解く中で、薬品名と成分名を結び付けて覚えないと全く歯が立たないと気が付いたから
- 私自身が書かないと覚えられないタイプだから
- せっかく書くなら、単語帳を利用してスキマ時間に家族に問題を出してもらいたいと考えたから です。
実際にこの単語帳は試験前日まで使いましたが、
寝る前などのスキマ時間に家族に問題を出してもらって時間の有効活用ができ、記憶の定着に役立ちました。
21~30日目
ここから、「うかる!登録販売者 過去問題集」に着手しました。
この過去問題集は、登録販売者試験で出題される章ごとに問題がまとまって出題されているため、自分の苦手な章がどこなのかを把握することができます。
流れとしては、
- 過去問をひたすら解いて
- 全ての解答・解説をチェックして、間違えた箇所を覚えて
という一連の作業を繰り返し、
1章と2章で3日間、4章と5章で3日間、一番ボリュームの多い3章は3章のみで4日間 という時間配分で勉強しました。
そしてこのタイミングで初めて、
ということに気が付きました。
31~35日目
ここに至るまで「漢方と生薬は捨ててもいいかな」と考えていたのですが、意外と落とすとマズイかも・・・という危機感が生まれました。
そこで、このタイミングで「7日間でうかる!登録販売者 テキスト&問題集」の漢方・生薬ゾーンを徹底的に覚えることにしました。
漢方については、
ということに重点を置きながら、覚えていきました。
生薬については、
- 薬効群ごとに
- ○○科の○○ の ○○の部分を覚えるようにしました。
この、○○の部分は、もちろん全て覚えられれば、それに越したことはありません。
しかし、それもなかなか難しいのではないでしょうか。
ですので、自分自身の感覚として覚えやすいものだけ覚えておき、試験問題では消去法を用いて、正しい答えを導き出すという手法をオススメします。
この方法でも、ある程度は解答することができますので、可能な範囲で構わないので頑張って覚えてみましょう!
36~40日目
再び、「うかる!登録販売者 過去問題集」に取り組みました。
このタイミングでは、1日1章のペースで過去問を解き、間違った箇所のみ解答・解説をチェックしながら、記憶に定着させていきます。
41~45日目
「いよいよ試験本番まで1週間を切ったー」というタイミングで、
- 「7日間でうかる!登録販売者 テキスト&問題集」の巻末の模擬試験
- 東京都の過去問
- 四国ブロック・中国ブロックの過去問
を解いていきました。
東京都の過去問は、東京都福祉保健局に過去5年分が掲載されています。
四国ブロック、中国ブロックも各県のホームページに掲載されていますのでチェックしてみてください。
東京都だけでなく、四国ブロック、中国ブロックの過去問を解くことにしたのは、
これまでの実績を見た際に、合格率が低めのブロックだったので「難易度が高いのかな」という素人判断をして、解いてみることにしました。
実際の試験では、午前と午後合わせて、合計で4時間ほどの時間が与えられていますが、
この時は、「過去問1年分を約1時間で解答する」というペースで取り組み、1日に2年分の過去問を解きました。
そのようにした理由は、スピード感をもって解答する力を養っておきたかったからです。
スピード感をもって解答する力があれば、試験当日は一度全問を解き終わってから、ふたたび1問目から見直していったとしても、充分すぎるほどの時間を確保することができます。
難問があったとしても、焦らず、じっくりと考える余裕も生まれるのです。
実際の試験当日は、午前も午後も、問題を2回見返すことができたので知識不足で分からなかったもの以外は、確実に正解に結び付けることができました。
最後の追い込み期間は、ぜひスピード感をもちながら、過去問に全力で取り組んでみてください!
試験前日
「当日、電車が止まったらどうしよう」とか「道に迷ったらどうしよう」とか、勉強内容とは関係ないことに不安を感じてしまうタイプなので、
割り当てられた試験会場に一番近い、相鉄グランドフレッサ東京ベイ有明(旧:ホテルサンルート有明)に宿泊しました。
肝心の勉強はというと、
- 漢方と生薬の部分を見返した
- 家族に単語帳を使って問題を出してもらった
という感じで、それほど勉強時間をかけませんでした。
試験当日も、ギリギリまでホテルで過ごせて、最高のコンディションで試験に臨むことができましたので、
もし、割り当てられた試験会場の近くにホテルがあるようでしたら、勉強の成果をリラックスして存分に発揮するためにも、前泊されることをオススメします!
ちなみに私はRelux
高級なホテルばかりを取り扱っているイメージがあるかもしれませんが、今回のように旅目的ではない場合にも質の高いカジュアルホテルを最安値で予約できます。
試験前日は、出費はできる限り抑えつつ、心を落ち着かせて過ごしたいですもんね。
まとめ
実際の勉強スケジュールと内容を公開しましたが、本当にここに書いたことしか取り組んでいません。
この勉強方法で、難易度が急激に上がった登録販売者試験でも9割越えの点数で合格することができましたので、
「満点合格をしたい!」という方には使えない勉強方法かもしれませんが、
「とにかく登録販売者試験に合格したい!」と考えている方にとっては、実践する価値がある方法だと思います!